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「ゾーニング」とは?オフィスに取り入れて快適な環境を作るコツ

オフィス作りをするうえで欠かすことができない考え方「ゾーニング」。

あまり聞き馴染みの無い方もいるかもしれませんが、オフィス移転や内装工事を控えている企業は絶対に知っておくべき言葉です。

今回はゾーニングの概要とその考え方、効果的にするためのポイントなどを簡単に説明します。

この記事を読んで頂ければ、ゾーニングについて理解することができ、快適なオフィス環境を作ることができるでしょう!

※本記事はプロモーションを含む場合があります。

ゾーニングとは?

ゾーニングとは、オフィス内の空間を目的や機能・セキュリティレベルなどで区分けして配置を考え、計画をすることを指す言葉です。

オフィス移転やオフィスの内装工事の際に「このスペースにデスクを置いて。ここはミーティングルームにして……」とあらゆるレイアウトを考えますよね。

そのレイアウトを効果的、かつ安全なものにしてくれるのがゾーニングです。

レイアウトを決める前にゾーニングをすることで、従業員の働きやすさが向上しセキュリティ対策もすることができます。

むしろゾーニングをしないと快適なオフィス環境を作ることができないでしょう。

このゾーニングの考え方は、コロナ以降のハイブリットワークの増加にともない流行してきました。

従業員の働き方が柔軟かつ多様化してきて、企業側もあらゆる従業員のニーズに応えるためにより良いオフィスの空間作りを考えざるを得なくなってきたのです。

ゾーニングの基本になる4スペース

さてそんなゾーニングですが、どのように考えを進めればいいのでしょうか。

ゾーニングの基本として、区分けするゾーンは大まかに4つに分かれています。

1つずつ簡単に説明をします。

パブリックスペース

パブリックスペースはエントランスやみんなが利用する通路など、従業員もお客様も誰しもが利用・滞在する空間のことです。

最も利用する人が多いので、重要書類や機密情報などは置かないセキュリティレベルの低いスペースです。

当然オフィス内ではエントランスに近いところに配置され、動線がシンプルで空間として孤立することはありません。

共有スペース

共有スペースは従業員も来客も使う点ではパブリックスペースと同じですが、より使用目的がはっきりしている空間を指します。

例えば、受付、食堂、ミーティングルームなどがそれにあたります。

従業員も利用する機会の多い場所なので、次に紹介するワークスペースとの距離が近くなる可能性があります。

そのため、セキュリティレベルはパブリックスペースよりは高めに設定しておきましょう。

ワークスペース

基本的には従業員のみが利用するスペースです。

執務室や従業員用会議室、給湯室、休憩所などがそれにあたります。

業務に関する書類やデータ、社外秘の情報などがありますのでセキュリティレベルは高めです。

ワークスペースに部外者を入れないため、入退室の管理ができる認証システムなどを導入するといいでしょう。

セキュリティスペース

最高機密文書や貴重品、金品などが保管されているスペースです。

社長室などをその目的で利用されている企業もあるかと思いますが、サーバールーム、金庫室、セキュリティルームなども含まれます。

従業員の中でも限られた人しか利用することがないスペースで、セキュリティも最高レベルです。

パブリックスペース、共有スペースから遠い場所に設定することはもちろんのこと、セキュリティツールも複数用意して厳重にしておきましょう。

また、防犯だけでなく防災の対策も忘れないようにしましょう。


以上4つのゾーンを意識して、次に進みましょう!

ゾーニングの具体的な進め方

では、具体的なゾーニングの進め方について解説します。

以下の流れに沿って進めれば的確なゾーニングをすることができるでしょう。

①:目的・コンセプトを明確にする

まずは、レイアウト変更やオフィス移転の目的・コンセプトを明確にすることから始めましょう。

どんな理由で、何を改善したくてレイアウトを変更するのか。

問題はどんなことで、従業員のニーズは何なのか。

それらを明確にして、言語化するようにしましょう。

そうすることで、やるべきことの優先順位がつき、取捨選択の判断がきちんとできるようになります。

②:必要なスペースを洗い出す

コンセプトが明確になったら、そのコンセプトに沿ってオフィス内で必要になるスペースを洗い出していきましょう。

エントランス、受付、執務室は当然ながら必要です。

会議室、リフレッシュスペース、社長室などは必要なのかどうか。

フリーアドレスのデスクは導入するのか、カフェスペースや食堂はあるのか。

それらを精査して必要なスペースの当たりをつけておきましょう。

③:4つのスペースに当てはめる

②で洗い出したスペースを、先ほど説明した4つのスペースのどれに該当するのか分類しましょう。

そうすることでセキュリティレベルも明確になり、おおよその配置が決まります。

また、この際に広さの配分も考えると良いでしょう。

特に注意を払いたいのはパブリックスペースの広さです。

パブリックスペースは最も人の利用が多いため、狭く設定してしまうと窮屈な印象になってしまいます。

④:動線を考えてスペースを配置する

ここまで来ればある程度の配置はイメージできているとは思いますが、最後に従業員の動線と来客者の動線も確認しましょう。

従業員の動線は効率的に、シンプルになっているか。

来客者の動線と従業員の動線が交錯していないか。

これらをチェックすることは、業務の効率化、セキュリティの強化にも繋がります。


以上のことを吟味して、従業員が働きやすい快適なオフィス環境を作りましょう。

効果的なゾーニングにするポイント

最後にこのゾーニングをより効果的にするポイントをいくつか紹介します。

以下のポイントに注意することでさらに質の高いゾーニングができ、従業員満足度の高いオフィスを作ることができるでしょう。

従業員の希望を聞く

ゾーニングやレイアウトの設計は基本的に管理職の人間だけで決めてしまうことが多いと思いますが、実際にオフィスで働く従業員の希望も反映させるのが理想です。

オフィス内で業務に従事してくれている従業員だからこそ分かる悩みや希望があるはずです。

可能であれば従業員一人一人に直接ヒアリングするのが理想的ですが、難しいようであればアンケートなどを実施しましょう。

何より優先すべきは従業員の作業効率とモチベーションです。

従業員1人あたりの面積を計算する

見落とされがちですが、とても大切な考え方がこちらです。

従業員1人に対してオフィス内のどれほどの面積を利用できるのか、これを事前に算出してゾーニングに活かすべきです。

この計算をせずに執務室を手狭にしてしまうと、従業員1人分のスペースが小さくなり、大きなストレスを抱えることになってしまいます。

余裕を持った空間作りができるように事前に面積を計算しておきましょう。

配線をシンプルにする

人員の配置や動線の確認はもちろん大事ですが、配線の配慮も忘れないようにしましょう。

配線はなるべく整理し、まとめて単純化するのがコツです。

デスクを対面式にしたり、ひとつのスポットにまとめたりすることでシンプルに配置することができるでしょう。

専門業者に聞く

ゾーニングの進め方やポイントを説明しましたが、なかなか頭が回らなかったり考える時間をかけられなかったりすることもあるかと思います。

そんな時は思い切って、専門家・専門業者に聞くのもおすすめです。

内装のプロ、移転のプロの目線からゾーニングのアドバイスをもらえればきっと納得のいくオフィス作りができることでしょう。

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まとめ

快適なオフィス環境を作るためにはゾーニングは絶対に必要な考え方です。

オフィス環境が整うと従業員のモチベーションも高まり、業務の生産性もきっと向上することでしょう。

またセキュリティ対策もでき、安心して業務に集中することができます。

こちらで紹介した考え方、ポイントを参考にして、効果的なゾーニングをしましょう!