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オフィスのサウンドマスキングとは?快適な音環境を実現するには

キーボードの打鍵音、エアコンのモーター音、会議の声、電話の会話など、オフィスにはさまざまな音があふれています。
今回はそんなオフィスにありがちなノイズを減らすアイデアをご紹介します。
アイデアを取り入れて快適な音環境を作り上げてくださいね。

※本記事はプロモーションを含む場合があります。

サウンドマスキングとは?

サウンドマスキングとは、一定のバックグラウンドノイズを使用して、他の音をマスキング(覆い隠す)する技術です。この音は人間の耳には自然な環境音として認識されて、音によって周囲の会話や雑音を目立たなくします。

サウンドマスキングシステムは、スピーカーを通じてオフィス全体に均一なノイズや自然音を流し、プライバシーを保護しながら集中できる環境を作り出してくれます。
 

ノイズキャンセリングとの違い

近年イヤホンなどに備わっていることも多いノイズキャンセリング。これは、相反した音の波形がぶつかり合うと音が消える性質を利用して、聞こえてくる音と逆の音を出すことにより音を消す技術です。

耳に直接装着して使用するものであり、ノイズキャンセリングヘッドホンやイヤホンを用いることが一般的です。その性質上、個人利用で活用することが多い技術といえます。そのため、オフィス内など広い空間の音を管理するにはサウンドマスキングが適しています。

一方で個別の作業中など、個人的な音環境を変える場合にはノイズキャンセリングを利用するのが効果的でしょう。

サウンドマスキングの種類

サウンドマスキングは、歌詞のあるJ-POPなどではなく、環境音や自然音が使われることが一般的です。特に「ホワイトノイズ」や「ピンクノイズ」といわれるノイズ音は集中できる音だといわれているため、サウンドマスキングをするのに向いています。

ここからはサウンドマスキングに使われる主な音の種類をご紹介します。
 

環境音

環境音は、自然界に存在する音を利用したサウンドマスキングの一種です。オフィス内でよく使用される環境音には、風のそよぐ音、川のせせらぎや波音、鳥のさえずり声などがあります。自然の音だけでなく、街の喧騒やカフェのざわつきなども環境音に入ります。

自然な音であるために流れていて違和感がなく、水の音などの場合はその音自体が癒しになる効果もあります。
 

ホワイトノイズ

「シャー」という音で、換気扇やテレビの砂嵐のような音です。ホワイトノイズは人間が聞くことができるすべての周波数の音が均等に混ざってできている音であるため、サウンドマスキングが得意という特徴があります。

また、集中力や記憶力などのパフォーマンスを上げる音だといわれることもあります。ホワイトノイズはそのシンプルな性質から、多くのオフィス環境で広く採用されています。
 

ピンクノイズ

ホワイトノイズの対となる存在がピンクノイズです。ピンクノイズは音のエネルギーと周波数が反比例するノイズで、低周波数成分が強く、高周波数成分が弱くなるような構成になっています。聞こえ方としては「ザー」という低い音で、強い雨や風の音に似ています。

ホワイトノイズと比べて低音が強調されており、ホワイトノイズよりも柔らかく、より自然で心地良い音として感じられます。また、リラックス効果があるといわれており、長時間聞いていても疲れにくいという特性もあります。

サウンドマスキングのメリット

サウンドマスキングを導入することで、オフィスにはいくつかのメリットがあります。
音に関して悩みがあるのであれば選択肢の一つとして検討してみるのが良いでしょう。
 

プライバシーが守られる

オフィス内での会話や電話の内容を周囲に聞かれにくくするため、プライバシーの保護に大いに役立ちます。

特にオープンスペースのオフィスでは隣のデスクからの声が気になることが多いですが、サウンドマスキングを導入することで、音が拡散し、会話の明瞭度が低下します。その結果、機密情報の漏洩リスクが減少し、安心して業務に集中できる環境を整えることができるでしょう。
 

集中力が向上する

サウンドマスキングは、周囲の雑音を効果的に隠すことで作業に集中しやすい環境を作り出します。バックグラウンドで一定のノイズが流れることにより、突発的な音や話し声が気にならなくなり、業務への集中力が向上します。

特にクリエイティブな仕事や深い思考が求められる業務に取り組む際には、サウンドマスキングが非常に効果的です。
 

ストレスが軽減される

周囲の携帯電話の着信音やコピーの音など、細かな雑音により気が散ってしまう経験がある方は多いのではないでしょうか。実は、耳には無意識のうちに音を探す習性があります。そのため、音の少ない環境の中では不必要な音まで探してしまい、無意識のうちに気が散ってしまうのです。

サウンドマスキングはこうした雑音を打ち消し、穏やかな音環境を提供することでストレスを軽減する効果があります。一定のノイズが背景に流れることで、静かすぎる環境で感じる不安感も和らげられます。結果として、リラックスした状態で業務に取り組むことができ、心身の健康にも良い影響を与えるでしょう。
 

大掛かりな工事が不要

サウンドマスキングの導入は、特別な工事を必要としない点も大きなメリットです。既存のオフィス環境に簡単に設置できるシステムが多く、天井や壁にスピーカーを設置するだけで効果を発揮します。これにより、業務を中断することなく、迅速かつ手軽に音環境の改善が可能です。

また、壁や床工事をすることに比べてコストも低く抑えられるため、経済的な面でも優れた選択肢となります。

サウンドマスキングの注意点

サウンドマスキングはオフィスの音環境を改善するのに有効ですが、導入に際して注意すべき点もいくつか存在します。ここからは、導入の際に気を付けておくべきポイントについて説明します。
 

音量の調整

サウンドマスキングを効果的に活用するためには、音量の調整が非常に重要です。音量が適切でないと、かえって集中を妨げる原因となることがあります。音量が大きすぎると新たな騒音源となり、小さすぎると効果が薄れてしまいます。

最適な音量はオフィスの広さや背景音のレベルによって異なるため、導入前にテストを行い、最適な設定を見つけることが必要です。
 

適切な周波数の選定

サウンドマスキングには、ホワイトノイズやピンクノイズといった異なる周波数帯域の音が使用されます。それぞれの音が持つ特徴を理解し、オフィス環境に最適なものを選定することが重要です。

例えば、ホワイトノイズは広範囲の周波数をカバーし、ピンクノイズはより自然な音に感じられることが多いです。オフィスの設計や既存の音環境に合わせて、どちらのノイズが適しているかを検討することが重要です。
 

ガヤガヤ感を抑えたい場合は不向き

サウンドマスキングは多くのオフィスで利用されていますが、すべてのニーズに対応できるわけではありません。特に、オフィス内のガヤガヤした感じを完全に抑えたい、あるいは無音に近い静寂な環境を望む場合、サウンドマスキングは必ずしも最適な解決策とはいえません。

サウンドマスキングは雑音を目立たなくするために背景音を追加する手法であり、完全な静寂を提供するものではありません。このため、静かな環境を求める場合には、防音工事を検討することが効果的です。防音工事には一定のコストと時間がかかりますが、その分、確実に静かな環境を実現できます。

おすすめのサウンドマスキング

ここからは具体的な商品を紹介していきます。
見た目や機能など、さまざまなポイントから自社に合うものを探してみてください。
 

ヤマハのスピーチプライバシーシステム「VSP-2」

ヤマハのVSP-2は、コンパクトで使いやすいサウンドマスキングシステムです。この製品は、オフィスや会議室などの小規模空間に最適で、簡単に設置できるのが特徴です。コントロールユニット(アンプ)とスピーカーが分かれており、スピーカーは手のひらサイズなので壁や天井に取付しやすい設計になっています。

ヤマハ独自のマスキング技術を使っており、小さなマスキング音でも効果的にプライバシーを守ることが可能です。通常、音声をマスキングするにはそれと同じくらいの音量の音を流す必要がありますが、ヤマハのマスキングは人の会話の音声を元にしたマスキング音が使われているため、カモフラージュが容易になっています。

また、リモコン操作が可能で、音量や音質の調整も簡単に行えます。スピーカーはオフィスの内装に合わせて選択できるよう、白と黒の2色から選択が可能です。

●製品紹介ページ
https://sound-solution.yamaha.com/products/speechprivacy/vsp-2/index
 

KOKUYOのサウンドマスキング

空調音と似た音を出すことで会話などの音声をマスキングします。
設置はコクヨ独自の関節音方式を取っており、スピーカーを天井裏から上向きに設置します。天井内の空間に音を反射させることで、より自然な音を流すことが可能となっています。

スピーカーは天井裏に設置するため、見た目もすっきりとしているため内装に影響が出にくい点もポイントです。

●製品紹介ページ
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/soundsolution/soundmasking/
 

KOKUYOの「スポットサウンドマスキング」

こちらは天井裏ではなく吊り下げて使うタイプのマスキングシステムです。ダクトレールや引っ掛けシーリングに取り付けることで使用することが可能です。存在感を抑えたシンプルなデザインで、インテリアにも合いやすいダルグレーとライトグレーの2種類の色合いから選べます。
音量、音の種類、BGM設定はリモコンで操作が可能です。

露出型スピーカーであるものの、天井裏に設置するのと同じくコクヨ独自の間接音方式を採用しており、天井裏設置タイプと同様の音質を実現しています。

●製品紹介ページ
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/spotsoundmasking/

USENの「Sound Design for OFFICE」

店舗でのBGMのイメージがあるUSENでは、オフィス向けのサービスも提供しています。マスキングだけでなく、ヒーリングミュージックやイージーリスニングなど、豊富な音源、チャンネルからニーズに合うものを選ぶことができます。サポート体制が充実しているのもポイントです。

また、一曲の中でも音の大きさに差がある楽曲では、USENの独自技術でその差を狭め、うるさい・聴こえないということがおこらないように調整されています。これによって、より適したマスキング効果を生み出し、快適な空間を作り上げることが可能です。

●製品紹介ページ
https://office-sound.com/lp23/

オフィス環境を向上したいなら「法人専門内装プロ」

出典:法人専門内装プロ(https://naisoupro.jp/)

音環境以外にも社内の環境を改善したいとお考えなら、法人専門内装プロがおすすめです。

法人専門内装プロは、大阪市7区(中央区、西区、北区、淀川区、浪速区、福島区、天王寺区)を対象に、パーテーション工事や壁、床工事、防災を意識したオフィスレイアウトの提案など、オフィスに関するさまざまなサービスを提供しています。

対象エリアにオフィスがあるなら、ぜひ一度公式サイトをチェックしてみてくださいね。

屋号 法人専門内装プロ
所在地 大阪市西区靱本町1丁目7番22号
対応エリア 大阪市7区(中央区、西区、北区、淀川区、浪速区、福島区、天王寺区)
お問い合わせ 06-6131-4950
受付時間:9:00~18:00
料金例
(内装工事 +付帯工事)
ちょこっとリノベーション 35,000~100,000円
中規模リノベーション 100,000~600,000円
大部分リノベーション 1,000,000円
公式サイト https://naisoupro.jp/

まとめ

サウンドマスキングの概要やノイズキャンセリングとの違い、メリットや注意点をご紹介しました。

オフィスでは音環境によって業務の効率や集中力が変わってきます。音というのは、私たちが気づいている以上にストレスや生産性に影響を与える重要な要素です。適切な音環境を整えることで、社員の集中力を高め、ストレスを軽減し、全体的な業務効率を向上させることができます。

この記事を参考に、快適で効率的な職場を目指してみてくださいね。